「大雪で孤立したらどうしよう…」
そんな不安、抱えていませんか? 実際に孤立を経験したという主婦の方にお話を伺ったところ、”備え”があったおかげで、家族みんなで笑顔で乗り切ることができたそうです。
この記事では、その主婦の体験談を通して、大雪への備えの大切さ、そして孤立してしまった場合でも家族が安心して過ごせる工夫をご紹介します。
“もしも”の時に慌てないために、ぜひ参考にしてください。
1. 体験談:記録的な大雪、そして孤立
突然の猛吹雪、そして孤立
それは数年前の2月、記録的な大雪が私たちの住む地域を襲った時のことです。当時、私は夫と5歳の息子、そして生後6ヶ月の娘と暮らす、ごく普通の主婦でした。住んでいたのは、関東でも比較的雪の少ない地域。そのため、大雪への備えは「念のため」程度でした。
ある朝、目が覚めると、外は一面の銀世界。子どもたちは大喜びで、雪遊びに出かけたいとせがみました。しかし、ニュースでは、記録的な大雪による交通機関のマヒや、各地で発生している停電の情報が報じられていました。次第に強まる風と雪。そして、ついに私たちの住む地域も停電に。
「こんなことになるなんて…」
不安と焦りで、押しつぶされそうでした。
備えが役立ったこと
そんな絶望的な状況の中、救いとなったのは、日頃からのちょっとした備えでした。
- 食料の備蓄: 幸い、私は日頃からローリングストック法で食料を備蓄する習慣がありました。そのため、数日間は買い物に行けなくても、家族みんなが食べられるだけの食料が確保できていました。特に、子どもたちの大好きなレトルトカレーやパスタソース、缶詰などは、非常時でも笑顔をもたらしてくれました。また、停電中でも食べられるように、ビスケットやチョコレートなどの保存食も用意しておいてよかったです。
- 暖房器具と燃料: 灯油ストーブと、予備の灯油を保管していたため、停電になっても暖を取ることができました。子どもたちが寒さで体調を崩す心配もなく、ホッと胸を撫で下ろしたのを覚えています。さらに、毛布や暖かいインナーなども活用し、家族みんなで暖をとることができました。
- 情報収集: 電池式のラジオのおかげで、停電中でも情報収集ができました。最新の天気予報や道路状況、避難情報などを確認することで、不安を軽減し、今後の見通しを立てることができました。
- 家族との時間: 普段は仕事や家事で忙しい毎日ですが、孤立したことで、逆に、家族みんなで過ごす時間が増えました。子どもたちとゆっくり絵本を読んだり、ゲームをしたり、普段できないことをたくさん経験できました。この経験は、家族の絆をより一層深めてくれたように思います。
2-3. 孤立から学んだこと、反省点
孤立という経験を通して、私は多くのことを学びました。
- 備えの大切さ: 「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものです。日頃から防災意識を高め、必要なものを準備しておくことの大切さを痛感しました。
- 情報収集の重要性: 正しい情報を得ることは、冷静な判断と行動につながります。複数の情報源を確保し、デマに惑わされないようにすることも大切です。
- 家族とのコミュニケーション: 非常時は、家族とのコミュニケーションが何よりも大切です。お互いを思いやり、励まし合うことで、困難を乗り越えることができます。
一方で、反省点もありました。
- 備蓄品の充実: 食料や水、燃料などは、さらに余裕を持って備蓄しておくべきでした。特に、乳幼児がいる場合は、ミルクやおむつの備蓄も重要です。
- 近所との連携: 孤立してしまった時、近所の方との繋がりが心強い支えになります。日頃から良好な関係を築いておくことが大切だと感じました。
この経験を教訓に、私はさらに防災意識を高め、家族の安全を守るためにできる限りの備えをするようになりました。
2. 大雪に備える具体的な対策
ここからは、私の体験談を踏まえ、主婦目線で実践的な大雪対策をご紹介します。
情報収集と準備
- 気象情報、交通情報、自治体からの情報収集方法と注意点
- テレビ、ラジオ、インターネット、スマホアプリなどを活用して、最新の気象情報、交通情報、自治体からの避難情報などをこまめにチェックしましょう。
- 特に、大雪警報や注意報、暴風雪警報が発令された場合は、不要不急の外出は控え、自宅で待機するようにしましょう。
- 気象庁のウェブサイトやアプリでは、雨雲や雪雲の動きをリアルタイムで確認できるため、急な天候の変化にも対応できます。
- 非常持ち出し袋の準備 (水、食料、防寒具、医薬品、貴重品など)
- 非常持ち出し袋には、最低3日分の水と食料、懐中電灯、ラジオ、予備電池、救急セット、常備薬、衛生用品、防寒具、着替え、タオル、現金、貴重品などを準備しておきましょう。
- リュックサックなど、両手が空くタイプのバッグがおすすめです。
- 食料は、調理不要で手軽に食べられるものが便利です。また、アレルギーがある場合は、アレルギー対応の食品も忘れずに準備しましょう。
- 家の周りの雪かき道具、融雪剤の準備
- 雪かきスコップ、スノーダンプ、融雪剤などを準備しておきましょう。
- 雪かきは、腰を痛めやすいので、無理のない範囲で行いましょう。雪下ろしは、屋根からの落雪に注意し、安全を確保して行うか、業者に依頼することも検討しましょう。
- 融雪剤は、凍結した路面を溶かすのに役立ちますが、植物やペットに悪影響を与える可能性があるため、使用方法をよく確認しましょう。
- 車の冬装備、スタッドレスタイヤやチェーンの準備
- 雪道運転には、スタッドレスタイヤやチェーンが必須です。
- 事前に装着方法を確認し、練習しておくことも大切です。
- 雪道運転は、普段とは勝手が違います。時間に余裕を持って出発し、スピードを控えめに、車間距離を十分に取って運転しましょう。
子どもの安全を守る対策
- 雪遊びの注意点、防寒対策
- 雪遊びは楽しいものですが、防寒対策をしっかり行いましょう。
- 帽子、手袋、マフラー、厚手の靴下などを着用し、体温を逃がさないようにしましょう。防水性・透湿性のある素材のアウターを選ぶと、濡れにくく快適に過ごせます。
- 雪遊び中に汗をかいたら、濡れた服はすぐに着替えさせましょう。体が冷えて風邪を引かないように、こまめな水分補給も忘れずに。
- 雪山や凍った池など、危険な場所には近づかないように注意しましょう。子どもから目を離さず、安全な場所で遊ばせるようにしましょう。
- 停電時の暖房対策、室内遊びのアイデア
- 停電に備えて、カセットコンロやガスストーブ、湯たんぽなどを準備しておきましょう。
- 室内遊びのアイデアとして、ボードゲーム、カードゲーム、折り紙、工作などを用意しておくと便利です。また、映画鑑賞や読書などもおすすめです。
- 子どもと一緒に、防災に関する絵本を読んだり、動画を見たりして、防災意識を高めることも大切です。
- 孤立時の学習教材、暇つぶしグッズの準備
- 孤立した場合は、学校が休校になる可能性もあります。
- 学習教材やドリル、絵本、おもちゃなどを準備しておくと、子どもが退屈せずに過ごせます。
- また、家族みんなで楽しめるゲームや、一緒に料理をするのも良いでしょう。
孤立に備えたプラスアルファの対策
- 長期保存可能な食料、水の備蓄
- 非常持ち出し袋に加えて、長期保存可能な食料や水を多めに備蓄しておきましょう。
- 缶詰、レトルト食品、乾麺、アルファ米、フリーズドライ食品などがおすすめです。
- 水は、1人あたり1日3リットルを目安に、最低でも3日分は備蓄しておきましょう。
- カセットコンロ、燃料の準備
- 停電時でも調理ができるように、カセットコンロとガスボンベを準備しておきましょう。
- ガスボンベは、予備もいくつか用意しておくと安心です。
- また、鍋やフライパン、食器なども合わせて準備しておきましょう。
- 簡易トイレ、携帯充電器の準備
- 断水や停電に備えて、簡易トイレや携帯充電器を準備しておきましょう。
- 簡易トイレは、凝固剤や消臭剤が入ったものがおすすめです。
- 携帯充電器は、ソーラー充電式や手回し充電式のものがあると便利です。
- 近所との連携、助け合いの体制づくり
日頃から近所の人とコミュニケーションを取り、助け合える関係を築いておきましょう。
- 孤立した際は、近所の人と情報を共有したり、助け合ったりすることで、安心して過ごすことができます。
- 特に、高齢者や一人暮らしの方など、支援が必要な人がいる場合は、事前に声をかけておくことも大切です。
- 緊急時の連絡網を作成したり、定期的に安否確認を行うなど、具体的な連携方法を決めておくと、いざという時にスムーズに対応できます。
3. 洪水発生時の対応
洪水が発生した時は、落ち着いて行動することが大切です。日頃からの備えと心構えが、あなたと家族の命を守ります。
避難のタイミングと注意点
- 避難勧告・指示に従って、早めに避難
- 避難勧告や避難指示が出たら、ためらわずに避難しましょう。「まだ大丈夫」と油断せず、早めの避難を心がけましょう。
- 避難する際は、徒歩で移動できる場合は徒歩で、難しい場合は車や公共交通機関を利用しましょう。ただし、道路が冠水している場合は、無理に車を使わず、徒歩で避難するようにしましょう。
- 子連れ避難のポイント (安全な移動方法、必要な持ち物)
- 子どもを抱っこ紐で抱っこするか、手を繋いで一緒に移動しましょう。水深が深い場合は、子どもをおんぶすることも考えましょう。
- ベビーカーは、水没や転倒の危険があるため、使用しないようにしましょう。
- 非常持ち出し袋に加えて、おむつ、ミルク、着替え、タオル、おもちゃなども持っていきましょう。また、子どもの年齢によっては、お気に入りの毛布やぬいぐるみなども持たせてあげると、安心感を与えることができます。
- さらに、子どもの安全を守るためには、以下の点にも注意が必要です。
- 避難経路の安全確認: 避難経路にマンホールや側溝など、危険な場所がないか確認しましょう。子どもが誤って転落しないよう、注意深く見守りながら移動しましょう。
- 水深に注意: 水深が浅くても、流れが速い場合は危険です。子どもを抱きかかえたり、おんぶしたりして、水に流されないように注意しましょう。
- 無理のない避難: 子どもが疲れたり、怖がったりしている場合は、無理に移動せず、安全な場所で休憩しましょう。
浸水してしまった場合の対応
- 安全確保を最優先 (高い場所への移動、無理な救助はしない)
- 浸水が始まったら、まずは身の安全を確保しましょう。
- 2階以上の高い場所へ移動するか、近くの頑丈な建物に避難しましょう。
- 無理な救助はせず、救助隊の到着を待ちましょう。
- 水かさが増してきたら、屋根の上や近くの高い木などに避難することも考えましょう。
- 電気・ガス・水道の遮断
- 浸水すると、感電や火災、漏電の危険があります。ブレーカーを落として電気を遮断しましょう。
- ガスも元栓を閉めて遮断しましょう。ガス漏れは引火や爆発の危険性があるため、注意が必要です。
- 水道も元栓を閉めて遮断しましょう。水が濁っていたり、異臭がする場合は、飲用しないようにしましょう。
- 浸水後の片付けと消毒
- 浸水後は、衛生面にも注意が必要です。泥や汚れをきれいに落とし、消毒を行いましょう。
- 家財道具や家電製品は、専門業者に相談して修理・交換を検討しましょう。水に濡れた家電製品は、感電の危険性があるため、絶対に使用しないでください。
- 被害状況を写真に撮っておくと、保険請求などの際に役立ちます。
さらに、浸水後の片付けでは、以下の点にも注意が必要です。
- 感染症予防: 泥水や汚水に触れる際は、ゴム手袋や長靴を着用し、感染症予防に努めましょう。
- カビ対策: 湿った状態が続くとカビが発生しやすくなります。換気や除湿を行い、カビの発生を防ぎましょう。
- 精神的なケア: 浸水被害は、精神的なストレスも大きいです。家族や友人、専門機関などに相談し、心のケアも忘れずに行いましょう。
4. まとめ|災害への備えは、家族の安心につながる
洪水は、いつ起こるかわからない自然災害です。しかし、日頃からの備えと心構えがあれば、被害を最小限に抑え、大切な家族を守ることができます。
この記事でご紹介した体験談や対策を参考に、ぜひご家庭の防災対策を見直してみてください。
小さなことからコツコツと、できることから始めてみましょう。
あなたの行動が、家族の笑顔と安心につながります!
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